『納豆』
この国へ来て早3年、流石にいろんな習慣や、文化などが分かってきて、自分のライフスタイルも定着していました。
学校は夏休みで行く必要もありません。
何と、大学の夏休みは半年もあります。日本の大学は2ヶ月くらいですよね?
長すぎです。驚きです!
学生とは言っても、若い連中ばかりではなく、シングルマザーや、普通に仕事しながら大学に通う方も多々いらっしゃいます。
日本では多少なりとも偏見を持たれるでしょうが、海外では当たり前のようにいます。
高校を卒業して、就職はしたものの、何年かして、やはり勉強がしたくなった。
若い頃に妊娠し、育児に追われ、気がつけば中年になっていた。
上記のような事は日本でも普通にあるのではないでしょうか?
ただ、違うのはそこで人生を後悔するのではなく、目標に向かって再び努力するところなんです。私にはこの国にきて、目からウロコが落ちる様な感動でした。
既におじさん、おばさん、中にはお年寄りと呼ばれる年になっていたとしましょう。
それでも、自分が学びたい事、夢や目標の為に学ぶべき事があれば、いつでも大学に行き、学ぶ事ができるのです。そこには何の恥じらいや偏見もありません。
人生を自ら絞り込むのではなく、自ら切り開いていく考え方をした方が多いのです。
一度しかない人生、後悔はしたくないんでしょうネ。
(@’ω’@)ん〜。スバラシイ!
タダね. . . . 日本人の意見としてチョッピリ、ひっかかる事もあります。
実はこの国、シングルマザーが多いのです。
これはどういう事か!
夫がいない家庭の事ですが、なぜこんなに多いのか?
子供ができても結婚しなかったのか?
事故や病気で夫をなくしたのか?
中にはそんな方もいらっしゃるでしょう。
でも、違います
何と、結婚したカップルは一生の内、60%以上が離婚しています。
つまり、永遠の愛を誓っておきながら、結婚しても半分以上は離婚してしまうのです。日本で言う、芸能人なみです。
子供がいようがそんな事はお構いなしです。
要は自分の人生が何よりも大事なのです。
子供が大きくなった時に、父親がいないといった環境を危惧しないのか?
…..全くしません。
別に心配しなくても、子供はグレもせずスクスクを育っていきます。
そういう文化なのです。
どうなんだろうな〜。コレ。(¨ )
さて、毎度のように話が飛びましたので戻します。
大学が長期休みなので、家でボケ〜っと、していました。
他の日本人友達も何人か私のアパートに遊びに来ていてゴロゴロしていました。
借りてきた映画を観たり、ゲームをしたり、日本から送ってもらったドラマ(全話分)をまとめてみていたり・・・バイトなんかもないので非常に暇していました。(・ω・)ノ
時間は夜の2時。辺りは真っ暗デス。
そんな時、誰かがフト言いました。
「納豆食いてぇな・・・」
「・・・・・・・・・・・・イイねそれ!」
「行く?」(¨ )
(⌒▽⌒)「買いに行く?」
皆で言い出しました。
これはどういう事かと言うと、この国にはコンビニなどありません。
仮にあったとしても、納豆は日本食であり、外国の片田舎であるこんなトコでは当然売っていません。
売っている所と言えば、大都市にある日本マーケットくらいなモノで、ココからは車で片道8時間はかかります。
日本で言うと、東京から北海道くらい離れている大都市に行くと言う意味なのです。
真夜中に誰かさんの一言で急遽、旅行が決定となりました。(/・ω・)/
しかも、今からです。しかし、全員ウキウキです。V( ̄- ̄)v
人数は男女合わせて8人。
私の車ともう1台の計2台で出発です。
車は他にも何台かありましたが、私ともう一台の車が一番マシでした!
途中でエンジントラブルになるかも知れません。
まぁ、当時はそういうドキドキも楽しかったんでしょうけどネ。
皆で所持金チェック、ガソリン代やら、飯代、宿代、納豆代を集めて決行しました。
いやぁ〜楽しかったなぁ〜。
運転はかわるがわる交代で、途中、何度か休憩を入れながらです。しかも長距離ではありましたが、特に車にトラブルもなく、無事に到着できました。
真夜中にスタートしたのに、着いたのはもう昼間でした!
さすがに皆さん (;´ρ`) グッタリです。
当然、日帰りというわけにはいかないので、すぐに宿の手配です。
予約なんぞしていません。
適当なモーテルに入って、宿泊の手続きです。
ついてそうそう、皆さん深い眠りについてしまいました。(´ρヾ)
一人旅であれば、相部屋で嘘みたいな値段で泊まれますが、人数が多いのでモーテルを一部屋借りきって皆で泊まります。当然、ベッドが足りませんがソファーや床で寝ても苦ではありません。
皆が復活したのは、夕方になってからの事でした。
さすが大都市!夜になってもお店は閉まりません。
観光客も多い!
日本人もメチュメチャいます。
いろんなモニュメントやら、集会やら、ショップやら、カジノビルがあります。
人も車も多いし、夜景もキレイ、ファッションもオシャレです。
「すげぇ〜」
「俺達イナカ者〜」
・・など、笑いながら観光してまわり、買い物したり、飯食ったり、カジノでちょっぴり遊んだり、酒飲んだり、日本人観光客をナンパしたりと様々です。
日本人の女子大生達と一緒に夕食したのですが、この国に長い事住んでいる旨を話すと皆、ビックリしていました。
英語も堪能で羨ましいと!
そう言えば、日本に住んでいる頃とは比べ物にならないほど上達したような気がします。
純・日本人と話しているとまるで自分の昔を見ているような気分でした。
住めば都。食生活も生活スタイルも日本にいた時からガラっと変わってしまった自分を改めて実感した事が印象的でした。
適当に遊んで、程よく満喫した後、宿に戻って皆でトランプしたり、話し込んだりして、気がつけば皆同じベッドで朝まで眠りこけていました。( ¨)( ‥)( ..)( __)ZZZzz
ん〜青春です!
一緒に行った女の子達が作ってくれた、ハムエッグの朝食〜 ヾ(@⌒¬⌒@)ノ
実はモーテルはキッチンがついていて自分で料理なんかもできます。
各自、食器を洗い、シャワー浴びて、荷物を車に押し込んでお出かけ準備です。
車はそこの宿でちょっと預かって貰いました。
さぁ、肝心の納豆を買いに出発です。
都市部はローカルと違い交通の便もいいし、歩いてもいける距離だったので皆で日本食の買い出しに行く事にしました。
食料品だけは当日に買った方がいいだろうという事で昨夜は何も買わなかったんです。
「うおっ!味噌汁だ!」
「豆腐もあるぜ」
「ふりかけ買お〜」
「おっと、納豆納豆!」
さすが、日本マーケット!
お客も店員も日本人ばかりだし、入ったら日本語で「いらっしゃいませ〜」でした。
日本食だけでなく、日本製のサンダルやら、シャンプーやら、何でもあります。
ただ、正規の税関を通って輸入されているだけあって、やっぱり高いです。
タバコが7ドル50セント(¥500)ビールが一缶10ドル(¥600)くらいします
調子に乗って色々買い物していたら、一人200ドル越えてしまいました。(´・ω・`)
最後の買い物も住ませ、都市を満喫し、帰路につく事になりました。
やっぱり、日本食はうまいです。
当然、日本人だからというニュアンスも含まれていますが食生活は日本とは全然違います。味も淡白でそっけないのがこの国です。
塩・コショウの文化に対して、日本はダシの文化と言った方が分かりやすいかな?
とにもかくにも、楽しい思い出の一つでした。
めでたしめでたし。
思い出はまだまだあります、んがそろそろ疲れました。
そもそも、執筆したはイイが、本当に読んでくれる人がいるんだろうか..。(・_・)
とりあえず、終了デス。 完・・・・・・・・・かも?